先日(2010年7月25日)、劇団四季の「サウンド・オブ・ミュージック」に招待していただき、すっかり感激してしまった我々母子。それまでミュージカルなんて見たこともなかったくせに、また行きたいねと話がまとまり、おととい(8月4日)、今度は横浜でやっている同じ劇団四季の「CATS」に「自腹で」行ってきた。
キャッツシアターという専用の劇場でやっているため、もう入り口を一歩はいった途端、CATSの世界! 劇場そのものが物語の舞台である「ごみ捨て場」になっていて、洗剤の空き容器や古いおもちゃなどが壁いっぱいに「捨てられて」いて、よく見ると「横浜限定ごみ」(何が捨ててあるのかは書きませんから、行かれた方は探して楽しんでくださいね)もいろいろ捨てられていて、もうそれを見ているだけで楽しくなってしまう。
内容も、あくまでも明るく子どもたちがかわいかった「サウンド・オブ・ミュージック」とはうって変わって、大人のミュージカルって感じでダンスの迫力はすごいし、もう大興奮の一夜となった。
小さい劇場なので、最後は出演者の「猫さんたち」が客席に下りてきて握手をしてくださったのだが、私が一番ダンスが上手でかっこいいなあと思っていたマジックの使える猫(ミストフェリーズという名前)の方がたまたま私の座っていた通路に来てくださって、笑顔で握手をしていただいて、私の興奮度は最高潮に!!
「サウンド・オブ・ミュージック」の時に、握手してくださった渡哲也さんの手は肉厚でがっしりしていて、「ああこの手が<西部警察>でライフル(マシンガン?)をぶっ放しってたのね!」という感じだったのだが、ミストフェリーズ役の方(岩崎晋也さんという四季の俳優さん)の手は、指が細くとってもしなやかで、「ああクラシックバレエの王子様(岩崎さんはクラシックバレエ出身の方・そしてこの時既に彼は私の中で完全に王子様となっている)の手はこんなにも繊細なのね!」と頭に血が上ってしまった。
あっ、もちろん渡さんの手には人生の重みがずっしりと詰まっていて、別の意味で感激しましたからね!
抗がん剤治療で命をつないで頂いていた2年弱の間、本当にいろんな所に旅行をさせてもらった。
今も友人等には「私はあとトルコに行きたいの」「涼しくなったらもう一度ハワイに行きたいの」と話している私だが、今正直に自分の状態を見つめてみると、悔しいけれど、もうとても海外旅行には行けないと強く感じる。
体力は目に見えて落ちてきて、麻薬パッチを貼っていないと正直背中は痛い。
海外旅行どころか、今月は小学校の同窓会に出るため帰省するつもりでいるのだが、それすら不安になる時がある。
でも、旅行は難しくなっても、きっとまだできることがあるはず。
ミュージカルに出るのは無理でも(笑)、こうして見に行くことならまだできる。
まだまだわくわくしたり、どきどきしたり、機嫌よく過ごせる方法がきっと残っているはず。
そして、こんな働くことさえできない人間が言うのはとっても気が引けるのだけれど、できれば自分が楽しむだけでなく、何か誰かのためにできることはないだろうか。
ろくに歩けず、重いものも持てない私だけれど。
「最期まで できることって何だろう?」 望
まだできることがある
スポンサーリンク
こんばんは。ちょくちょく拝見させて頂いております。望さんの考え方、生き方がとても前向きでいらっしゃって、すばらしいなあと思います。
娘さんに、望さんのことをもっともっと教えてあげて頂きたいです。たとえば、思い出の場所や好きな歌やものなどいろんなことを。小さいころのことや、今まで経験してきたことを。
娘さんが困ったときなどにも、心の支えになるのではないでしょうか。
また是非、ミュージカルを楽しんで下さいね。
CATSは私が学生の頃に始まって
当時大変な話題でした。
今も継続しているなんて、素晴らしいから
なんだとおもっていたけど、やっぱりそうなんだね。
是非私も観に行きます!
パソコンの調子というかキーボードの調子が悪く
やっと替えて復活しました
痛みのコントロールは上手くできるようになってきましたでしょうか?
キャッツに行ってきたのね
こっちでは、「オペラ座の怪人」をやってますよ
私は娘と19日に再度行く予定です
望さんも体力が許せば・・・
小中学校時代、天才的だった望さん
子供の頃は、何になりたいと思っていたのだろうか?
と、ふと思ってしまった
覚えていたら是非教えて下さい。
知りたい。
私は、仕事は医療関係につきたかったけど
究極は「お母さん」になりたかったんだよねあの頃
その意味では、「お母さん」にしてくれた子供には感謝だが
どうも、最近はお母さんというより・・・
「召使」と勘違いしている節が・・・・
「ばあや」か私は!!
威厳を取り戻さなければ~~~~~~
こちらは今から雷の様子
実は雷が恐い私
こわいよ~~~
>できれば自分が楽しむだけでなく、何か誰かのためにできることはないだろうか。
とあったけど
このブログを更新していただくだけで
私は幸せをいただいています
ヨロシク~~~~~
望さんが「楽しんでるだけでなく…」なんて、とんでもない!!
私もいつもワクワクさせてもらってます。
それに、望さんの感じ方や生き方に触れて、助けられることがたくさんあったり…
これからも心が弱った時、望さんのブログや本を開けば勇気を貰えると思うだけでホッとしたり…
痛みが和らぎますように、望さんのワクワクがたくさん実現しますように、毎日ひたすら祈ってます。
お久しぶりです。
私も、望さんに生き方、母との接し方、助けられること、たーくさんあります。
痛みが和らげる日々が続きますように。
笑顔の多い日が続きますように。
毎日、離れた場所から願っております☆
うちの母は最近、腹水と格闘してました。
またやって来るだろうなあ。
でも、私たち親子も前向きに過ごしてますよー☆
>できれば自分が楽しむだけでなく、何か誰かのためにできることはないだろうか。
誰かのためになるには、まず、自分が楽しまないと・・・だよ!
望さんが、楽しい!!って思えること、そこが人を楽しませる原点だし、誰かがつらい思いをしているのに誰かが楽しいってのは、長くは続かない。
つらいことでも誰かのために頑張れるときって、相手の喜ぶ顔が見たいっていう自分の楽しみがあるからじゃないかな。
楽しいことを貪欲に増やし続けてくださいね~。
>しのぶさん
ほんと、一つでも多く娘に伝えてから、逝きたいですね。
たいしたことではなくても、あとになって話の取っ掛かりになるようなことがたくさんあると楽しいですもんね。
>バニバニさん
そうそう、CATSは20年以上やっているみたいなんだけど、それだけにやっぱ見るとわくわくしますよ。
ぜひぜひご覧ください。
>イオリンさん
雷、大丈夫でしたか?
私は子どもの頃、職業で何になりたいというのは特になかったけど、世界のいろんなものを見たいなと思っていました(愛読書は「世界の七不思議」)
三つ子の魂100まで、あまりどこにも行けなくなった今でも、病床の愛読書は「してみたい、世界一周」という本と、「旅に出たくなる地図」(地図帳)です。
>アイさん
いつも祈ってくれてありがとう!
どういう状況にあっても、いろんなことにわくわくできる人になりたいよね。そういう人が一番強いような気がするんです。
いつまでわくわくできるか・・・正念場ですね♪
>くみこ。さん
お母様も腹水と格闘中なんですね。
この間病院で看護師さんに「望さんってワンピースが好きなんですね」(いつもワンピースにデニムを合わせている)と言われたので、「これ腹水隠しのワンピースなんだけど、今こういう服が流行ってるから助かってます」と言ったら、「よかったよかった」と喜んでくれました。
お母様にも楽に過ごせる日が一日でも多くあるよう、願っています。
>あまさん
うんうん、ほんとにまず自分が楽しく幸せでないと、誰かのためにがんばったりはできないよね。
今日も楽しいことをたくさん見つけなきゃ・・・病院しか行くとこないけど(笑)
はじめまして。どこか行きたいなあと思っていて、ググっていたら、たどり着きました。ほとんど、私と同じ病状・・・発見から、進み具合です。私も、肝転位しています。年齢は、10歳ほど上かなあ。横浜在住です。つい、家にいて、ごろごろしていますが、望さんは、ずいぶんお出かけしているのですね。すごーいの一言です。運動しないと、右足が静脈瘤で血流が悪くてしびれてきます。がん以外の治療は、手が出ていないです。 積極的に、楽しむこと大事ですね。 お散歩ぐらいして、お出かけに備えないとと思うようになりました。
ありがとうございます。わくわくすること、いいですね。
>mimiさん はじめまして。
ブログ訪問、ありがとうございます。同じ病状なんですね、なんかこころ強いな~♪
私も歩くほうはもう全然自信がないのですが、いろんな所に少しでも多く行っておきたくて。もうすぐどこにも行けなくなっちゃう日が来ると思うと焦っちゃって!!
わくわくできる日が私たちに一日でも多くありますように♪
体調、気をつけてくださいね。