病気

リハーサル

新しく始まった抗がん剤(カンプト+シスプラチン)で、いよいよ髪が抜けてしまうと説明を受けたため、ウィッグを購入した。
私の場合長く使う可能性が少ないため(余命5ヶ月くらいと言われている)、当初レンタルを考えていたのだが、いろいろ検討したら、買取とあまり費用が変わらなくって・・・!
結局ネットで「大人系ウィッグ」というスタイルのものを購入。
自分の中では「高島礼子」のイメージ♪(ちなみに高島礼子さんと私は同い年である。そして悲しいことに年齢以外なんの共通項もない)
まだ脱毛は始まっていないのだけれど、昨日届いたので、今日は早速かぶって買い物に出掛けてみた。
おかしい、高島礼子さんみたいな感じにならない、どうも顔立ちに問題があるようだ(笑)
しかし私には強い味方の「紙マスク」がある。顔立ちなんてどうでもいいのだ。
髪の量が増えて、白髪も隠れるので、あら、本物の私より若返ったみたい。
慣れないのでどうしても気になってしまい、しょっちゅう触ったり、自分が鏡やガラスに映り込んだりするとじっと覗き込んでしまったり・・・周りの人はウィッグって気付いているかしら?
誰も私のことなんて気にしていないのに、中学生男子並みの自意識過剰である。
今日のところはリハーサル大成功(のつもり)
体力がなくなりお手入れがあまりできなくなって、本当は長い髪が好きなのにここ半年くらい髪を短くしていたから、セミロングの髪になれてなんとなく嬉しかったりする。
この先本当に髪がなくなってしまったら、こんなに気楽に楽しんでばかりもいられず、きっとまた別の感情が生まれてくるのかも知れない。
病気になってから、私の中には今まで味わったことのなかったいろんな感情が生まれては消えていった。
できれば味わいたくなかった感情もある。何かを失う悲しみ、自分の力ではどうすることもできない無力感、様々な痛み、苦しみ、悔しさ・・・数え上げればきりがない。
もちろん、普通では味わえなかったであろう喜びもあった。長い入院の後、スタバでお茶しただけで嬉しくて涙が出たり、駅前に生えている「なんでもないただの木」の美しさにしみじみと感動したり、人の温かさ、優しさに胸がふるえたり・・・
この後髪がなくなって、もっともっと病気が進んで、私をどんな感情が襲うのだろう。
身体はこんなに悪くなっているのに、どうして頭と心がこんなにも変わらないままなのだろう。
これって幸せなことなんだろうか、それともとっても残酷なことなんだろうか。
襲ってくる感情から逃れることができないのなら、少しでも多く「プラスの感情」を味わえるようにするしかない。
ウィッグが結構楽しそうなので、もう一つ別のスタイルのを買ってみようかな。
「高島礼子」の次は、「はるな愛」に挑戦だ!

POSTED COMMENT

  1. バニバニ より:

    この時期はカツラかぶると暖かいんだよね(笑)
    それに、毛量が多くなって嬉しくなるのです。
    20代の頃のふさふさの髪なんだもの。

  2. より:

    うんうん、すごくあったかいし、確かにふさふさ♪
    カツラさんと上手につきあって、楽しくすごせたらいいなと思います。

  3. びばり より:

    私は 高島礼子さんと同じ生年月日です。
    それ以外 共通点はありません。
    はい、まったくね。

  4. kyoyama より:

    私は山口智子さんと同じ生年月日です。
    びばりさんと一緒・・・それ以外共通点はありません。
    はい、まったくもってその通り。

  5. みどり その2 より:

    私の妹が今横浜に住んでいます。
    彼女のマンションの別棟の高級棟に高島礼子さんが住んでいます。
    あったよ共通項、「横浜在住」!
    もうこれは自慢するっきゃない!(笑)

  6. より:

    >びばりさん、kyoyamaさん
    お二人とも「素敵な伴侶」がいるところが、高島さん・山口さんと一緒ではありませんか♪
    こんなすばらしいことはないよ!うらやましいな!
    >みどり その2さん
    横浜在住!
    ものすごく大きなくくりの共通項を見つけてくれてありがとう(笑)
    横浜にお住まいとは知りませんでした。

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