病気

ゆるやかに先を読む

 ERCPによる昆布の除去、輸血(貧血がひといので)、抗がん剤(ジェムザール)の点滴をしていただき、本日(2009年7月18日)無事退院できました。
みなさま、温かい応援本当にありがとうございます(涙)
昆布のせいでばい菌が発生し感染症を起こしていたので、朝晩抗生物質の点滴、絶食中は栄養の点滴、加えて輸血や抗がん剤の点滴等、今回の入院は点滴点滴の日々だった。
そこで大活躍したのが、私の左鎖骨下に埋め込んである「静脈ポート」!
去年(2008年)病気がわかってすぐに、先生が「まだ体力のあるうちに入れておきましょう」と手術してくださって(ぶっちゃけ相当痛かったけど)、針をさすだけで点滴できる直径2センチくらいの丸い小さな器具を皮下に埋め込んだ。
その時はまだ今よりは「肉」がありそんなに目立たなかったのだが、今は皮膚の皮一枚で覆われている感じでかなり目立つ。しかも入れたときから1年近く使っていなかった。
1年の間に点滴する機会は何度もあったのだが、たいてい採血をしてからだったので、どうせ腕に針が突き刺さっているんだから、そこから入れちゃいましょうという流れになり、全然出番がなく、実は私はちょっぴり不満だった。
ところが今回病状が悪化したことで、これを「体力のあるうちに」入れておいてもらったことの意味がありありとわかったのだ。
点滴を入れる「ルート」を腕から取らなくてもよいので、点滴中も両手が自由に使える。
シャワーを浴びたりするときも、気軽に針を抜いてもらえる(また刺すのが簡単なので・苦労して腕から取ったルートだとなかなか抜いてもらえない)
そしてこんなに便利なポートだけれど、やっぱり手術して入れるのだから、ほんとに体力が落ちちゃってからでは入れられない。あの時入れてもらっておいて本当によかったと思うのだ。
先生は私と同じ病気の人を何人も何人も診察されていて、1年前、既にこの先私に何が起こるか、確実にわかっていたのだろう。
そしてはっきり「何月何日」と言うことは出来ないかもしれないけど、これからの私に何が起こるのか、ゆるやかにわかっているのだろう。
私にとっては初めて通る道、でも私もゆるやかでよいから、先を読んで行動していきたいと思う。
先のことを知るのは正直怖いけれど、ただその都度起こったことに振り回されるばかりではなく、ある程度の見通しをたてて、一日一日を暮らしていきたいと思うのだ。
実は今回の入院で、私より少し先を歩んでいるがんの患者さん何人かと同室になった。
そんな体験も、私がゆるやかな未来を予測するのに力になった。
感謝である。
今日はシリアスな気分なので、シリアスに終わります♪

POSTED COMMENT

  1. バニバニ より:

    退院されてよかったです。
    望さんの気持ち、私なりにわかるな。
    いつも望さんのこと、おもってます。
    別に機会にお会いしたいです♪

  2. より:

    いつも思ってくれているなんて感激です♪
    お互いの中間地点くらいのところで、会えたらいいですね。でもどのへんが中間地点なのかしら?(笑)

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