家族

魔法の鏡

 先週の金曜日(2010年7月30日)、愛知に住んでいる両親が横浜に来訪。
突然どうしたのかな?と思ったのだけれど、「ちょっと顔を見に来た」とのことで、私のことを心配して会いに来てくれたようだった。
両親は、最近の私の様子をなぜだがよく知っている様子。劇団四季のミュージカルに行って渡哲也さんに握手してもらったことやら、モルヒネ使用のこととか、話してないのに知っている。
ユーミンのすごーく昔の歌に「もし魔法の鏡があったら、あなたの暮らし映してみたい」というのがあって、中学生の頃の私のお気に入りだったのだけれど、まるでそんな魔法の鏡を持っているかのように、私の暮らしぶりを知っている。
しばらく不思議に思っていたのだけれど、何のことはない、両親も今は私のこのブログを見ていたのだった。
別に積極的に秘密にしていたわけではないのだけれど、なんとなくこうしたブログを綴っていることを娘や両親、妹などには言いにくくて、ずっと話していなかった。時々だけれど、やっぱり家族のことを書くことがあったし、そこに書いてあることはまさに私の正直な思いであったから、ちょっと照れくさくてなかなか言う機会がなかった。いつかは話さなくちゃと思ってはいたのだけれど、よいきっかけが見つからなかった。
だがブログ本のことを新聞記事にしてもらい、それが自然に両親の目に触れて上手に伝わって、今は時々読んでくれている様子。
ブログにはよいことばかりではなく、体調が悪いことや病気が進んでいることも書いたりするから、かえって心配をかける「両刃の剣」になる可能性もあるけれど、やっぱり何でも知っておいてもらった方がよいと思うので、こうなったことはよかったことだと思っている。
本や新聞記事・ラジオ出演などで私が末期がんであることを知る人が増えて、両親がいろいろ質問されたりして何かいやな思いをすることがあるのではないかという不安があったのだが(本に関わってくれた友人たちもそのことをとても心配してくれていた)、そういうことも全くないとのこと。
私が暖かい人たちに囲まれ支えられているように、両親の周りの人たちも暖かく両親を支えてくださっているのだろう。
皆さんありがとうございます。
なにぶん年寄りなもんですから!(77歳と75歳)  これからもよろしくお願いいたします。
「親よりも先に介護度ついちゃった」 望(要介護1)

 

POSTED COMMENT

  1. ひーみ より:

    8月になったね!
    でも、やっぱ 暑い。どんな人にも まんべんなく暑い。
    セミのやかましいのだけでも 静かになってくれないかな、と思うのだけど、それは 人間のエゴだね。もっと 控えめに鳴けば 長生きできるかもしれないのに、と思うけど、セミはセミで一生懸命なのだ・・・。
    それに やっぱり夏には セミがいないと!ね。
    ご両親、このプログ読まれるんだろうなあ、と前回ドキドキしちゃいました(モルヒネとか・・)。でも 私もご両親の立場なら、知りたいから。24時間 電話してたいぐらいだろうから。
    望さんの文章がお茶目なので、余計にご心配になることがあるかもしれないけど、直接話すより ワンクッションあって いいんじゃないかな。

  2. より:

    うんうん、ブログだといろんなことを少し客観的に伝えられるような気がしていいのかな・・・なんて思っています。
    こちらも蝉ががんばって鳴いていますよ~

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