昨日(2009年6月7日)、私の勤めている会社の総務の人から電話があり、「休職期間が終わってしまうので、6月29日付けで退職となります」ということだった。
いつまでも休んでいられないことはわかっていたから、なんとなく覚悟はしていたけど 、こうして日付がはっきりすると、なかなかショックなものである。
一応「働きに行かれれば、退職は回避できるんですよね?」と聞いてみるが、「望さんの場合、まず主治医の先生の許可をもらって、その後会社の産業医の先生の許可ももらって、働いてもいいってことにならないと難しいですよね(ためいき)」と、聞いた本人(私)も総務のSさん(いつもいろいろ気遣ってくださる優しい方です)も、ステージ4の膵臓がん患者にそんな許可は絶対おりないことを前提の会話なのだった。
年金だけは国民年金に切り替えなくてはならないが、健康保険は2年間継続できるし、今いただいている傷病手当金等もそのまま変わらず法定の期間までは支給されるとのこと。
今も会社には行っていないのだから、退職しても実質何も変わらないのだが、このものすごい喪失感はなんだろう。
ちなみに私は、仕事にはあまり熱心ではないタイプ。今までやっていた仕事(有料老人ホームの介護職員)はもちろん好きでやっていたことだけれど、仕事で自己実現しようっていう人間ではない。
それなのに、すごく「奪われた感」っていうか、寂しくやりきれない気持ち。
私のような者でもこんな気持ちになるのだから、仕事にもっともっと情熱を持っている人が病気になりこのような状況になったら、その辛さはいかばかりのものであろうか。
病気になり多くのものを失った。
脂肪(笑)、体力、正常な味覚、心の平安や将来の計画、そして仕事・・・数え上げればきりがない。
こうなったら、失ったものより多くのものを得るしかない。
ゲットするよ!私は!・・・って何をゲットする気なんだろう、私。
今はよくわからないけど、とにかく何かを病からゲットしてやろうということだけは決めときます♪
「一つずつ 失いながら 歩む道」 望
おっ! 元気が出る発言ですね、そうでなっくちゃ。
新しい何かをつかむには、今、持っている物を手放さなくてはならないでしょ、両手ふさがっていてはつかめないからね。なにか新しいチャンスがくるって前触れだよ、きっと!
私は望さんと知り合えたのが、得たことの大切な一つです。
普通の生活では絶対出会うことがありえなかったと思うから。
うんうんo(^-^)oこれからも病からゲットし続けようね。
それに、いま望さんは失うよりもたくさんを皆に与えていると思うよ。私は望さんの闘病を知ってから、かけがえのないものを本当にたくさんもらっている気がするもの…
感謝の気持ちも込めて、ひたすら病封じを祈ってますからね!!
>あまさん
そうだよね、今持っているものを手放さないと新しいものはつかめないもんね。
落ち着いて考えてみたら、社員でいる間はアルバイトもできないし(まあ本当にするかどうかは別として)、結構「縛り」もある訳だから、自由になったとも言える訳だし。
何か新しい世界を見つけて、楽しみたいと思います。
>バニバニさん
ほんと!病気というものがなかったら、バニバニさんと私の接点って全くなかったよね。
「出会い」を得ていたんだね♪
>アイさん
病封じのお祈りありがとう。
アイとの「出会い直し」(こんな言葉があるのかどうかわからないけれど)も、病気から得たものの一つだと思っています。
結構得ているものってあるんだね、何だか嬉しくなってきました、
お仕事、今まで本当にお疲れ様でした。残る人たちには日々の忙しさや仕事の辛さも手伝って、辞めなければならない人の寂しさってなかなかわからないかもしれないけれど、いつかは誰もが経験せざるをえない事なんだよね。私は失業しまくってるから(ドタキャンの多い仕事です)仕事のない時間をいかに有効に活かすか、年中考えてるかな、、、。企業人にはできない楽しみも山ほどあるよ!どんどん楽しもうよ!!
そうだね、「企業人にはできない楽しみ」いっぱいありそう♪
とりあえず平日(レディースデーなど)に安く映画を見られたりするのは、すごく嬉しいです(すごく小さい楽しみだけど)
時間の使い方、どんどん考えてみるね。