病気

死んでゆく人と向き合う

 おととい(2010年5月25日)、抗がん剤治療をしていただいた。
今回は副作用がちょっと軽め?で、もちろんだるかったり気持ち悪かったりはあるものの、こうして中1日でパソコンの前に座ることができている。
いつもいろいろご心配いただき感謝でいっぱいです。
もう漫画も読めてるよ~(「聖★おにいさん」第5巻出ました!)
以前このブログのコメント欄で「<海街diary>(吉田秋生著・小学館)っていう漫画がいいよ~」と教えていただき、ずっと読みたいと思っていたのだが、やっと図書館での順番が回ってきて(せこくてすみません←あまり持ち物を増やさないように心がけている)、1巻の「蝉時雨のやむ頃」を読むことができた。
これから読む人もいらっしゃるだろうから、あまり中身については書かないが、とても心に沁みたせりふがあって。
「死んでゆく人に向き合うのは、とてもエネルギーのいることなの」(看護師をしている長女の言葉)
だからそれができなくて、逃げているように見える人がいたとしてもそれを責めてはいけないと・・・
私は「死んでゆく人と向き合う」経験をきちんとする前に、いきなり「死んでゆく人」の方にはいってしまったから、そのしんどさやつらさが本当の意味ではわかっていないと思う。
ある意味楽をしている、と言ってもよいかも知れない。
だからこそ、いつも忘れないようにしたい。
今、私と関わりを持ってくれている人たち、私と向き合ってくれている人たちがどんなにエネルギーを使っていてくれているか。
どんなに気を配り、悩みながら言葉をかけてくれているのか。
それをちゃんと感じられる自分でいたい。
皆さん、本当にありがとうございます。
そして、私のような人間と関わったり、向き合ったりすることがつらいという人がいるということも、いつもきちんと心に留めていたい。
友人から「このブログのことは知っているけど、何が書いてあるかと思うと怖くて開けない、っていう人いるんだよね。大丈夫だから読んで!と勧めてはいるんだけどね」という話も聞いた。
あまり暗くならないように書いているつもりではあるけれど、やっぱりその中身は、ガンのことであり、余命、死という話題も頻繁に出てくる。
ちょっと重くて読めないよなあ・・・という人がいるのも当然だと思う。
何だか皆さんにエネルギーを使わせてしまって申し訳ないのだけれど、こういう立場になった人間が何を考えて生きているのかを少しでも「現場レポ」できれば・・・と思っているので、しんどくない程度に私と向き合ってもらえれば嬉しいかな。
一番レポしたいのは、死ぬ時に何が見えたかってことだけれど、それをお知らせする方法がないのが悔しい(笑)

POSTED COMMENT

  1. イオリン より:

    今日はせっかく木曜日でお休みなのに
    野外学習の翌日休みの息子が
    家でゴロゴロしてます
    外は風があり少し肌寒いけど
    快晴で良い天気だぞ~~~~
    遊びに行け~~~~~
    そうか、<海街diary>読んでいただいたのね
    実は紹介してから、内容が内容だっただけに
    ちょっと、あちょ~~だったたかなぁと
    思っていましたが・・・・
    望さんの
    心にしみるせりふが
    これだったかぁと思うと涙が出てきました
    アンタは性格悪く無いぞ
    いい人です(;;)
    若かった頃
    死についての自分の中で位置づけがいまいちつかみ切れず戸惑っていた時
    肺ガンで入院していた、お坊さんが
    「自分にとって死は最初で最後の一大イベントであるので、ある意味、楽しみにしている。親しい友人に生中継したいぐらいだ。」と話されて
    ああ私もそんなスタンスで死と向き合っていこうと思いました。望さんのブロクを読んで思い出しました。
    図書館で漫画が借りれるなんて良いですね
    2,3巻もなかなかです。お楽しみに~~~
    お話が多重的なので面白いのですが
    なんでこの人こんなに異世代や異職業のことがわかるの?
    と思ってしまいます
    吉田秋生の天才ゆえか?
    ちなみに私はアフロの三女千佳ちゃんが好きです
    私は
    テキトーさを身に着けるのに
    40年かかったなぁ
    もっと早く身に着けていれば
    自分の人生を早くから始めれたと思うこの頃です
    テキトーさ
    他人に対しての許容力
    人生を楽しむための遊びな部分・・・・
    でしょうかねえ
    テキトーさって、救われますよね(^^)
    高田純二のようになりたい

  2. かおる より:

    私は癌になって一年のうちに父と叔父の死を看取りました。
    それで思ったのは、死は誰にでもやってくる、目を背けてはいけない、ということです。
    今でも死を考えると怖いし動揺します。でもそれを克服していかねば、と思っています。
    不老不死の仙人でない以上、みんな同じなんだから。

  3. バニバニ より:

    今回は復活が早かったのね。
    よかった~
    <海街diary>はこの前、望さんのお見舞いに行くとき、持って行こうか迷ったものだ。
    私はまだ読んでないんだけど、店頭でなんとなく手にとって、よさそうだなっておもったの。
    結局、パワー子育て物にしちゃったんだけどね(笑)
    望さんと時々電話で話すけど、私の話をだらだら話しているだけで、気の利いたことも言えないで反省したりしてるの。
    フツーの近況話したり、時々病気の話をしたりね。
    こんな私ですが、また電話に付き合ってね~

  4. ひーみのダンナ より:

    初めまして、ひーみのダンナです。
    望さん( ウチでは ガンさん と呼ばせてもらってます)の読者には 私のように
    読んでいるだけの人も きっと大勢いると思います。
    ウチでは「 おーい ガンさん 今日はどう? 」って聞くのが日課です。
    望さんは 自分を客観的に 冷静に見ているのが すごいです。
    自分のような小心者では ビビってしまい ユーモアあふれる文章は書けません。
    男は 実のところ皆 小心者です。 だから ばれないように 女性より大きな体をしています。
    望さんの本の最後に 懸賞応募文があって 
    自分も毎日を できるだけ丁寧に過ごそうと おもいました。 
    ありがとう ございます。 
    取りとめのないコメントで ゴメンと言っておきます★

  5. ひーみ より:

    すいません。夫がお邪魔いたしました。
    彼は 望さんの本の言葉に感動して、小学校時代の同級生たちとの掲示板に、あの懸賞応募文を丸ごと全部 無許可にて掲載させていただきました・・・こんな人がいるよ、と。すいません。
    だから 隠れ望ファンは 大勢いるのだ。みんな静かに応援してるし、逆にプログから 生きる力をもらっていると思うよ。

  6. より:

    >イオリンさん
    病気になって思いがけない出会いがたくさんあったのと同時に、壊れてしまった人間関係もあって。
    きっと私のような立場の人間とどうつきあっていいのかわからなかったんだろうなあと心にいつもひっかかっていたから、「さち姉」(長女さん)のセリフが沁みたんだと思います。
    高田さんの適当さは、私も相当好きだよ♪
    >かおるさん
    かおるさんにいつも「みんな同じなんだから」と言ってもらって、私の心は落ち着きます。
    自分だけではない、誰でもいつかは必ず死ぬ時が来る・・・目を背けちゃいけないんですよね。
    >バニバニさん
    「ママはテンパリスト」の漫画とても評判がよくて(笑)、今は娘の義理のお姉さん(子育て真っ最中)のとこに行ってます。
    いつもお電話ありがとう。気の利いたことなんて私も言えないし、話を聞いてもらえるだけでも嬉しいです。
    >ひーみちゃんのダンナさん
    初めまして♪ お正月は素敵な絵を見せていただいたんですよ~、ありがとうございました。
    「ガンさん」(笑)、固そうな呼び名ですね!
    見事に落選した懸賞文(だから駄文)なのに、私のメッセージを受け止めてもらって、なんか感激です。また気が向いたらコメントくださいね。
    >ひーみさん
    ついにダンナさんからメッセージをもらえました♪
    うんうん、静かな応援、私も確かに感じています。
    だからパソコンに向かう力も出てきます。
    これからも応援・見守り・叱咤(笑)・・・よろしくお願いします。

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