お出かけ

フリマ出場

 今日(2009年9月23日)、区内のフリーマーケットに出場した。
あいにく一緒にやってくれる人が確保できず(みんなお仕事)、一人での出場・・・健康な時ならどうってことないことなのに、なんか不安。
我が家には車などというよい物はないので、えっちらおっちらと荷物の詰まったスーツケースを転がし、電車で会場に向かう。
昨年の8月に膵臓がんの告知を受けてから、最初の入院まで一週間ほど日にちがあったので、その間にイヤッというほど物を処分したはずだった。
病気がかなり進行した状態で告知を受けたので、入院したらもう二度と病院から出られないのではないかと思い、今後必要ないと思われるものは全て捨てたり、売ったりしたはずだった。
もう死ぬんだ・・・と泣きながら、一週間「身辺整理」に全力を傾けたのだ。
なのに・・・どこから出てきたのかしら、この「ドコモだけ」の携帯ストラップ(しかも2個) きのこなんだけど目鼻がついているからかわいそうで(?)、なんとなくゴミ箱には入れられないのよね。
不要な物は持たないようにしようと決意したはずなのに、どうしておまけつきのペットボトルの方を選んでしまうのかしら、自分よ。
ウーロン茶を持ってるパンダのマグネット、本当に欲しかったの?(まあその時はちょっと欲しかったんだけど)
そして、どうして私のたんすの奥にに見たことのないメンズのミリタリージャケットが2枚もかかっているのかしら?(後に娘のだんなさんのFくんの物と判明。いらなくなったのを娘がもらってきたらしいのだ)
その他、一年の間にいろんなミステリーがあったようで、いつのまにか物が部屋中に増殖しているのだ。
そんなこんなをフリマで売ってきた。
意外と人出が少なく若干売れ残ってしまったし、とにかく何十円とか百円・二百円の世界なので、お金が儲かるとかそういうことは全くないが、部屋がすっきりして、また「いつ死んでもよい状態」に戻ったので気分がよい。
そう、これを言うと娘などはとてもいやがるが、「いつでも死ねる・いつ死んでも大丈夫」というイメージを持つことで、私はなぜか心の平安が得られるのだ。
私の愛読書に「もしも余命6ヶ月と言われたら」という本がある。とても実用的に書かれており、余命告知を受けたらこうなる、病気が悪くなるとこうなる、死んだらこうなる、というゆるやかな道筋を、丁寧に淡々と教えてくれている本なのだ。
今後のことが不安で心が落ち着かないような時、がんばって癌と闘っている人の闘病記を読むよりも、この本をゆっくり読み返したほうがなんだか安心できる自分がいる。
私にとっては、これから進む道を照らしてくれる灯火のような本なのだ。
ちなみに「ドコモだけ」は二人とも売れ残ってしまったので、何かのご縁と思い、かわいがってやることにします♪
「その日まで 一緒に暮らそう ドコモだけ」 望

 

POSTED COMMENT

  1. バニバニ より:

    そうそう、部屋にいろんなものがどんどん増殖するんだよね。片づけるの苦手だし、増える一方です。無料でもらった化粧品サンプル、デパートのチラシ、請求書、ダイレクトメール…時々片づけなくちゃな~

  2. より:

    ほんと、人生って物との戦いですよね・・・とわかってはいるんだけど、やっぱり何かを買う時「おまけつき」の方を選んでしまう私。
    チラシも、すみっこに「クーポン」がついていたりしたら絶対捨てられません。99パーセント、使わないんだけどね!

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