病気

だるだる星人

 2010年1月25日(月)、6回目となるカンプト+シスプラチンの抗がん剤治療を受けてきた。
今回は受ける前から白血球が少なくて、既に体がだるかった。そこに薬を投与したから、ますますだるくなってしまい、26日(火)はもう手足が抜け落ちるような倦怠感があり、本日(27日)になって少しは復活してきたものの、まだまだ本調子とは言いがたい。
この「だるい」って、熱がある訳でも痛みがある訳でもないから、なんだかちょっと扱いに困る感じ。
熱が高かったりどこかが痛かったりすれば、自分の中で「堂々と」寝ていられるのだが、ただやみくもにだるくて寝ているっていうのが、何だか納得いかなかったりする。
もしかして、私は怠けているだけなのではないか。
気力を振り絞れば何かできるのに、さぼっているだけなのではないか。
元々そんなに働き者でもないくせに、こんな時だけ妙な罪悪感にかられているおかしな私。
まあ気ばかり焦っても、実際には本を読むことすら出来ない(手を布団から出すのすらだるい)だるだる状態なので、結局寝てばかりいるのだが。
幸せなことに、私はだるければ寝ていられる環境を与えられている。
家庭に世話をしてあげなくてはならない小さな人やお年寄りがいたり、重い体をひきずってでも行かなければならない仕事があったりする立場だったりしたら、抗がん剤治療は本当に大変だと思う。
隔週の治療を続けて、今回で6回目を迎えたということは、この薬で3ヶ月生かしていただいたということだ。本当なら「TS-1」と「ジェムザール」が効かなくなった時点で手詰まりだったのに、幸運にもこの薬を投与していただけることになり、11月・12月・1月とまた貴重な時間をいただいた。
11月には両親との食事会や、箱根への旅行。
12月はクリスマスツリーを見に行ったり、たくさんのクリスマス会や忘年会やコンサートに出かけることができたり、本当に楽しい日々だった。
年が変わって、お正月は暖かい出会いでいっぱい。初詣にも何回も行った。(←ちょっと変だね?)
そして先日は台湾に旅行することもできた。
本当なら、なかったはずの3ヶ月。
今の薬が終わってしまった後の薬はもう本当にないのだから、効かなくなる日がくるのはとても恐ろしいけれど、その時はこの薬がくれた日々を忘れずに、感謝を込めてさようならを言おうと思う。
ちょっと泣くかも知れないけどね。
そしてこの薬で「だるだる星人」になっていた日々を、懐かしく思い出そうと思う。
「だるいのも 一応生きていればこそ」 望

POSTED COMMENT

  1. かおる より:

     だるいのも辛いですね。
    >気力を振り絞れば何かできるのに、さぼっているだけなので>はないか
    私も食べれなくて、体力なくて動けなかったとき、そんな感じがしたことがあります。
    でも、望さんは体の中で猛烈に抗がん剤が戦っているのだから、そんな罪悪感はよしましょうよ。
    望さんはゆったりしながら、抗がん剤君達(私のイメージでは、槍を持った小人達)が懸命に闘っているのを応援してあげてね。
    私は手術後は「神様が与えてくれた時間、大事にしよう」と思いました。望さんはとても時間を幸せに使っています。
    なかなかできない事だと思います。
    私もそうありたい、と思っています。

  2. あま より:

    だるいのは、抗がん剤の効き目をよくするために、からだを休めてね、っていう合図だと思います。
    休むことも仕事のうちだよ。

  3. より:

    >かおるさん
    抗がん剤が「槍を持った小人」なんて、なんてかわいいんでしょう♪
    私のイメージでは、なぜかカンプトくんたちは赤い帽子、シスプラチンくんたちは白い帽子をかぶっている感じです(笑)
    がんばってくれ~、小人たちよ!!
    >あまさん
    そうかあ、だるいのは休みなさいっていうメッセージなのかもね。
    そしてだるい時横になれる恵まれた立場であることに、感謝しなくちゃね。幸せな私です。

あま へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です