暖かい人たち

コンソメキューブの一年

 昨日(2009年12月23日)は、元勤めていた会社の総務のS沢さん(以前巣鴨&プラネタリウムに一緒に行ったSさんとは別の方)に、パイプオルガンとブラスクインテット(トランペットやチューバなど)のクリスマスコンサートに連れていっていただいた。
パイプオルガン・・・すごくクリスマスぽいでしょ♪
とても心地よく気持ちが安らぐ音色で、途中バッハの15分ものの大作では、一瞬私の意識は宇宙外に飛んでいってしまったけれど(寝てしまったとも言う・オルガン奏者さんごめんなさい)、その前後のクリスマスの曲等はとても美しく、なんだか厳粛な気分になった。
その前日、別の元同僚の皆さんとの忘年会の席で「明日、S沢さんにコンサート連れて行ってもらうんですよ~」と話したところ、「なんでなんで?いつの間にそんな関係になったの?」と聞かれた。
実は私も入社して何年もの間、もちろんS沢さんのことは知っていたし、住所の変更や資格試験の書類等、いろいろなことをお願いしてきた。
でも、そこからもう一歩踏み込んでたくさんお話するようになったのは、やっぱり私が病気をしたことがきっかけ。
休職・退職や保険組合・傷病手当の手続き等、いろんなことを教えていただき、少なくとも私は、今も保険やお金のことに関しては何の心配もなくガンとの生活を続けることができている。
こういう分野のことはS沢さんにお任せしておけば間違いないと、心はいつも安らかだった。
そしてこうして一緒にお出かけする機会も持てて、本当に人生って不思議だなと嬉しい気持ち。
「望さんのこの一年は、あの四角い(○の素の)コンソメキューブみたいに、いろんなことがギュッと凝縮された感じだったのでは?」とS沢さん。
そうだ、人生がコンソメスープなのだとしたら、私にはもうたくさんのスープは残っていないけれど、その代わりコンソメエキスをギュッと濃縮したような一日一日を過ごさせてもらっているのかも知れない。
S沢さん、うまいっ!!山田君、座布団一枚持ってきて!!
実は昨日の食事代やチケット代、「お嬢さんの結婚&就職祝いに」と言っていただき、S沢さんにすっかりお世話になってしまった。
だからお礼に、来年S沢さんの家の近くのおしゃれ~なフレンチ「クイーンアリス」でご馳走することを心に誓う。
また一つ、目標ができた。
会いたい人、感謝を伝えたい人がいる。
まだまだ「さよなら」は言えない。

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