子どもの頃「シール集め」が大好きだった。
少ないおこづかいをやりくりして買ったり、友達と交換したり・・・シール帳にかわいいシールがたまっていくのが、本当に楽しみだった。
そして、大人のガン患者となった今は、「心のシール帳」にシールをためている。
昨日(2009年12月12日)は4枚ためたよ。
昼は、初めてFくん(娘のだんなさん)のお家にお邪魔して、楽しい時を過ごさせていただいた。
結婚前に外で何度かお会いしたことはあったけれど、お家に伺うのは初めて。
「おお、ここがいつもM(娘)がお邪魔しているところなのかあ」と感激して、ついキョロキョロしてしまう。
ささやかながらお歳暮をお渡しして、日頃娘がよくしていただいていることにお礼を述べ、病気のことでこの先おかけするに違いない迷惑について先取りの謝罪をする。
こうしてきちんとご挨拶できたことと、お父さんお母さんに「Mちゃんのことは何も心配要りませんから」と暖かいお言葉をいただいたことで、私の心のシール帳に1枚シールがたまる。
そのシールに大きく書かれている文字は「安心」。
「安心」のシールがまた1枚増えて、心が安らぐのがわかる。
Fくん宅には「ウーピー」というミニチュアダックスフントのワンちゃんがいて、最初マスクをかけて現れた私に警戒モードだったのだが、すぐに慣れて遊んでくれるようになった。
ボールで遊んだり、抱っこして一緒に写真を撮ってもらったり、うわあ楽しい♪
ウーピーがボールを拾ってくるのが早すぎて、私の息はすっかり上がってしまったけれど。
これは「犬型」のシール1枚ゲット!って感じだね。
いったん帰宅してウーピーとの運動の疲れをいやし(笑)、夜は「宮ヶ瀬ダム」の大きなクリスマスツリーに連れて行ってもらう。
神奈川県民の方ならもしかしてご存知かも知れないが、ダムに生えているものすごく大きい木をきれいにライトアップしてクリスマスツリーにしている所があるのだ。
そのツリーを中心にイルミネーションが飾られ、たくさんの夜店が出ていて、すごくにぎやか。
おととしも連れてきてもらっていたのだが、今年で最後と思っている私には、やっぱりツリーの輝き方が違う。
そしてツリーやイルミネーションもさることながら、そこに集っている人々の姿に心を奪われる。
思い思いにたこ焼きやら豚汁やらをほおばり、笑ってしゃべっている「普通」のたくさんの家族連れやカップル・・・この中に「このツリーを、ひょっとして来年は見られないかも知れない」と少しでも思っている人が果たして何人いるであろうか。
楽しく幸せそうに見えるこの人たちに、どんな来年が待っているのであろうか。それは誰にもわからない。でもわからないからこそ人は生きていけるんだものね。
「来年は見られない組」は私一人で十分。みなさん、来年も豚汁食べてくださいね♪
クリスマスツリーの輝きにシールを1枚。これは「キラ」のシールだね。
そして私を連れてきてくれた暖かい人に感謝して、「ありがとう」のシールも1枚貼る。
ベッドの上だけの暮らしになっても、心が強くしなやかだったら、シール集めはできるよね?
もう私のシール帳にはいっぱいシールはたまっているけれど、まだまだやめずに集め続けようと思う。
最後に貼るシールは、神様からの「よくできました」っていう花の形のシールがいいなあ♪
nozomiさんのお話を読んでいて、なんか、こころがほーっとあったかくなりました。
外は寒いけれど、あったかい人たちに支えられてあったかく過ごせています♪