病気

治療納め

 おととい(2009年12月28日)、今年最後の抗がん剤治療をしてもらってきた。
もう病院に着いた時点でだるくて、どうしたものかと思いながら採血をしてもらう。
体調が思わしくなく(さすがに飲酒をしたからとは言えなかった・・・)、あと白血球も2000台と少なく、病院が休みになる年末年始のリスクを考え、結局普段の80パーセント量の薬を入れてもらうことに。
私の通っている病院では、化学療法の前に診察を受け治療がOKという結果になると、先生が化学療法室に電話をして「Tさん(私)、化学療法GOです」と連絡してくれるのだが、毎回これを聞くたびに、あの歌手の郷ひ○みさんの「GOです!」を思い出してしまい、結構笑える。
そして鎖骨下のポート(という点滴を入れる穴)に注射器を刺してもらい、テープで仮止めした状態で化学療法室に向かうのだが、胸に注射器のささっている人がうろうろ歩いているので、すれ違う人がみんなギョッとした顔でふりむくのがおもしろい。
きっと病院系のお化け屋敷でおいかけてくるゾンビのイメージなんだろうね。
看護師さんはいつも、「見えないように下の方で止めましょうか」と聞いてくださるのだが、私は皆に怖がられたいので、いつも鎖骨のところに止めてもらっている。
まあ数少ない、化学療法の楽しみである(!?)
80パーセントの量に減らしてもらったものの、土台の体調が悪かったので、久しぶりに高熱を出してしまった。
ぐったり横になりつらつらとテレビのニュースを眺めていると、年末ということでものすごい人混みのアメ横やら築地等が映ったりする。
すさまじい人混みの中で、精力的に新巻鮭やら数の子やら蟹やらを買い求める世間の人々・・・同じ生物でありながら、なぜ私はこんなに弱い個体なのだろうか。
決して新巻鮭が欲しいのではない(笑)
ただ喉から手が出るほど、健康な身体が欲しい。体力が欲しい。命が欲しい。
私と同じ思いを抱きながら、この年末年始を病院で過ごさなくてはならない人もたくさんいらっしゃることだろう。
どんなにかせつない心持ちだろうか。
少しでも暖かいお正月が来ますように。
私も明日から実家に帰り、生涯最後の紅白、生涯最後のかくし芸大会(っていうか、かくし芸大会そのものが今回最後らしいね?)、生涯最後の除夜の鐘やら初詣やらを味わってこようと思う。
私がはいる予定のお墓にも、父が連れてってくれると言う。また一つ安心を得ることができる。
そしてまたたくさんの人たちと会うことが出来る。
皆さん一年間本当にありがとうございました。
悔いがないという訳ではないけれど(体調不良のためやりたいことができない日も多かった)、いろんな応援をいただいて、なんとかここまで生きました。
来年はたぶん丸ごとではないけれど、もう少し日々は残っていると思うので、今しばらくおつきあいくださいね♪ よいお年を♪
(1月7日に帰宅する予定です)

POSTED COMMENT

  1. バニバニ より:

    気をつけて帰省してね。
    実家でゆっくり休むといいね。出歩きたいだろうけど、白血球が下がるかもしれないから辛抱だね。
    こちらこそ、今年はありがとうございました!

  2. より:

    バニバニさんも、お正月ゆっくり休んでくださいね♪
    今年は本当にありがとうございました。
    来年も心配かけると思うけど、よろしくお願いします!

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