暖かい人たち

救命病棟24時

 おととい(2009年12月4日)、娘が働いている病院の見学をさせていただいた。
私の病状がよくないことをご存知の看護師長さんが、「一度娘さんの働いている様子を見たら安心するのでは」と声を掛けてくださったのだ。
娘は「救急」というところで働いている。
ちらっと覗かせてもらうつもりが、お忙しい師長さんにつきっきりで案内していただくことになり、恐縮恐縮。
「救急外来」にはやっぱり救急車も来るし、ストレッチャーの上でぐったりされている方、顔中にガーゼを当てている方などもいらして、ただならぬ雰囲気。
そして奥に入ると「救急病棟」があって10台ほどのベッドがずらりと並んでいる。
そのエリアにはいると、あ、いたいた、小さいひよこ看護師(うちの娘はとても小柄)がなにやらパソコン操作をしながら手を振っていた。
一応ちゃんと働いているじゃん!首から聴診器も下げ、なんか本物ぽい!
こんな風に毎日働いていたんだね。
社会人になった子どもの働いている様子を見られることってあんまりないと思うので、見学させてくださった師長さんにほんと感謝!である。
日頃、娘がいろいろミスをしたりご迷惑をかけていることを謝罪し、家でも結構落ち込んだり悩んだりしているんですよと話すと、「早く一人前になりたいっっていう気持ちがあるから悩むんですよ。志が高いんですよ」とフォローしてくださる。
長くやれる子だと思うのでしっかり育てていきますよと暖かい言葉もいただく。
師長さんはおそらく私と同年代だと思われるが、さすがに師長さんになられるだけあって、へらへらの私と違いなんかしっかりとしたオーラが出ている。
ああ、こんな師長さんが面倒見てくださるならもう安心・・・という思いがわいてくる。
この先、私の病気のことでいろいろご迷惑をかけるに違いないけれどよろしくお願いします、と挨拶する。お会いして、きちんと今後のことをお願いできて、本当によかった。
心が平らになっていくのがわかる。
今私がしなくてはならないことはたぶんこれなのだろう。
私がいなくなった後、娘を支えてくれる人、力になってくれる人、一人一人の人にきちんと挨拶し丁寧にお願いすること。
感謝の気持ちを伝えること。
もはや私に出来ることはあまり残っていないけれど、まだ今ならなんとか間に合いそうだ。
一応「別れた夫」もリストに入れた方がいいかしら?・・・なんか悔しいけど♪
「救命に 江口洋介 見当たらず」(男性はふっくらした優しそうなドクターがお二人でした)

POSTED COMMENT

  1. みどり その2 より:

    お嬢さんの働いている姿を見て本当に安心したでしょう。
    師長さんのお心遣いもうれしいですね。
    お嬢さんは望さんをみているから、患者さんの気持ちもわかる看護師さんにきっとなれると思いますよ。
    私の母はたくさんの病気をかかえているので救急外来をはじめ病院にはお世話になりっぱなしです。
    いつも思うけど看護師さんって本当に天使ですよ。
    お嬢さんの活躍、成長を少しでも長く見守ってくださいね。
    ・・・「聖☆おにいさん」中2の息子とともにはまりました。
       徳の高い免疫力UPが期待できそうですね。
       主人の実家はお寺。
       大爆笑している私と息子。バチはあたらないかな?

  2. より:

    「聖☆おにいさん」はブッダへの愛であふれている漫画だと思うから(ブッダの描き方があったかい)、バチは当たらないと思います♪
    ほんと、少しでも一日でも長く、娘を応援してやれたらいいな・・・と思います。
    がんばらなくっちゃね!

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