2008年4月頃から、背中が痛み始めた。時々は腰にも移動し、前に回って胃が痛むこともあった。
介護の仕事をしていたので、周囲に腰を痛めている人も多く、自分にもとうとう来たか・・・という感じで、湿布を貼ったり、ストレッチ運動をしたり、なんとかごまかしながら毎日をすごしていたのだが、痛みはだんだん耐えがたいものになっていった。
夜は2時間おきに目が覚める、食欲もわかない、体から魂が抜けるように疲れてしまい、仕事は何とかしていたものの、他にやらなければならないこと・やりたいことが山ほどあるのに、何もできない日々が続いていた。
整形外科・婦人科(子宮筋腫があったので)・カイロプラクティックと痛みの軽減を求めていろいろなところに足を運んだがよくならず(消化器系の病気とはつゆとも考えなかった)、苦しい日々だった。
そんな中市販の鎮痛剤(EVEのような)が、劇的に効くことに気がつく。初めてEVEを飲んで寝た日のことが忘れられない。嘘のように痛みがおさまり、久しぶりに朝までぐっすり眠ることができたのだ!
それからはEVEが手放せなくなるのだが、鎮痛剤の飲みすぎがよくないというのもよく聞いていたので、ぎりぎりまで我慢して、仕事中などどうしても必要なときはEVEに助けてもらって・・・の日々が続いた。
しかし疲れや食欲不振はごまかしきれず、「やせた?」「疲れてる?」と周囲の人に心配をかけていた。
今の私は、膵臓ガンであるとはっきり原因がわかり(それはそれでつらいが)、少しでも快適に生活できるよう山のように薬もいただき、仕事も休ませてもらい、周囲の人も病人として接してくれる。
しかしこの時の私は、十分に体がつらかったのに、いいのかな?と思いながら市販の薬を飲み、夜勤もある勤務をしていた。そして何よりつらかったのは、なぜ痛いのか、原因がわからないという不安だったかも知れない。
この時期をふりかえると、正直自分で自分をほめてやりたくなる。「よくやってたね!」と・・・
もっと早く大きい病院に行っていれば、手術のできるレベルで見つかったかも知れないのに・・・と言う人もいるかも知れないが、私は私で必死だったのだ。だからそれは考えないことにしている。
2008年7月16日、会社の健康診断で膵臓の異常が見つかるまで、こんな日々をすごしていた。
膵臓ガンについて
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